Elementorとカスタムテーマの議論は、たいてい好みの問題として、ときには部族的な帰属意識の問題として戦わされます。実際にはそのどちらでもありません。これはコストの問題であり、その形は予測できます。ページビルダーはコストを構築の段階からサイトの運用寿命のほうへ移動させるのです。その取引が得かどうかは、ほとんど誰も卓上に出さない二つの数字で決まります。サイトが何ページあるか、そしてそのページがどれくらいの頻度で変わるかです。 議論が決着しないのは、双方が逸話から語るからです。ビルダーは遅いと誰かが言い、別の誰かが緑色のLighthouseスコアを投稿し、それで何も定まりません。パフォーマンスは実在するコストですが、それはもっと長い...
ウェブサイト最適化
ウェブサイト最適化のためのガイド、ヒント、ベストプラクティス — パフォーマンス、速度、ユーザー体験の向上。
「Drupal は遅い」という評判の出どころは、ほとんどがホスティングです。そしてそれは、ソフトウェアの問題というより購買の判断の問題です。サイトはきちんと作られ、そのあと PHP ファイルが数本あるだけの会社案内サイト向けに値付けされたプランの上で公開されます。結果として、本格的なレンダリングパイプラインを持つコンテンツ管理システムが、自分では変更できないメモリ上限のなかで、自分では制御できないオペコードキャッシュの上を、自前のツールを走らせるシェルも持たないまま動くことになります。 人が頭のなかで比べている相手は WordPress ですが、その比較は的外れです。WordPress がほとんど何の上でもそれなりに動くのは、その市...
Drupal の SEO には、実力以上の評判がついて回ります。周りに聞けば、Drupal は素のままでも検索に強い、という答えが返ってくるでしょう。たいていは、別のプラットフォームについての十五年前の記憶と比べながらの話です。素の Drupal 11 をインストールしても、メタディスクリプションのフィールドはなく、XML サイトマップもなく、URL が変わったときの自動リダイレクトもありません。そして編集者が手でエイリアスを入力するまで、コンテンツは /node/123 で応答し続けます。 これはプロジェクトへの批判ではありません。コアは意図的に自らの守備範囲を小さく保ち、方針の分かれる部分はすべてコントリビュートモジュールへ押し...
CMSの移行は、技術的な作業が完璧に進んでも結果が惨事になりうる、数少ない種類のプロジェクトです。サイトは予定どおり公開され、見た目もよくなり、表示も速くなる。それなのにトラフィックは半分に落ちます。数百本のアドレスが形を変えたのに、その対応表を誰も作らなかったからです。 失われたトラフィックの原因は、新しいプラットフォームではありません。原因は断絶です。以前は応答していたアドレスが応答しなくなり、識別できていたページが新しいページのように見えてしまい、古いアドレスにひもづいて何年もかけて積み上がってきた履歴が、行き場を失います。しかも順位はある日いきなり落ちるのではなく、数週間かけて静かに沈んでいくため、公開当日に問題がないように...
多言語SEOは、技術的なマークアップが少し付いた翻訳の問題として紹介されるのが普通です。しかし、このサイトを英語、アラビア語、ドイツ語、フランス語、ハンガリー語、イタリア語、日本語、韓国語、ルーマニア語、ベトナム語、そして中国語の二つの表記体系という十二の言語で運用してきて、翻訳は簡単なほうの半分だとはっきり分かりました。 難しいほうの半分は、英語で当たり前に頼っている規則のひとつひとつに、文字体系に依存した別版が存在し、しかもその存在を知らなかった、という点です。長さの上限が違います。構造がずれます。数字は、親切であろうとする翻訳者の手で言葉に書き下され、その瞬間に原文と一致しなくなります。どれも、何かが検査するまでは目に見えませ...
コンテンツリフレッシュは、ある程度の年数を重ねたサイトで実行できる施策のなかで、もっとも投資対効果の高い仕事です。それでいて人気がありません。理由は単純で、発表できるものが何ひとつ生まれないからです。すでに順位のついている記事に手を入れる作業は、保守のように感じられます。新しい記事を公開する作業は、前進のように感じられます。しかし数字のほうは、たいていその感覚に同意しません。 理由は、すでに存在するページが高くつくものをすでに蓄えているからです。被リンク、クロールの履歴、そして一群の検索クエリとのあいだに築かれた実績のある関係です。新しいページはそのどれも持たないところから始まり、古いページがすでに持っているものを手に入れるだけで何...
プログラマティックSEOとは、テンプレート一つとデータセット一つから大量のページを生成する手法を指します。都市ごとに一枚、製品の組み合わせごとに一枚、パラメータの組み合わせごとに一枚という具合です。本物のデータセットを使ってやれば、この分野でもっとも効率のよい施策のひとつになります。類語辞典と文章のスピナーを使ってやれば、検索エンジンが二十年かけて見抜けるようになったものそのものになります。 違いは手法にあるのではありません。どちらのやり方もテンプレートから大量のページを作り出します。違いは、それぞれのページがそのページにしか答えられない何かを含んでいるかどうかにあります。そしてそれは、あなたの制作プロセスについての問いではなく、あ...
コンテンツプルーニングは、検索最適化のなかで最も直感に反する作業です。ページが増えれば流入も増えるはずだ、という感覚が誰の頭にもあるからです。記事を公開する行為は資産が積み上がっていくように感じられます。ところが記事を消す行為は、誰かが費用を払って作らせた仕事をそのまま捨てているように感じられます。だからこそ、削除は最後まで先送りにされ、増え続けるページの山だけが残ります。 削除が効く仕組みは単純で、自分のサイトのページ同士が競合しているという一点に尽きます。自分のページのうち二本が同じ検索意図を狙っていると、本来なら一本に集まっていたはずの評価が二つに割れます。そして、どちらを見せるかを判断しなければならない検索側の仕組みが、結果...
データベース性能の改善作業は、たいてい誰かが「もっと大きなインスタンスにしよう」と言い出すところから始まり、そしてたいていは、ページを開くたびにひとつのクエリが400万行を順次スキャンしていた、という発見で終わります。制約はもともとハードウェアではありませんでした。制約は実行計画のほうにあったのです。 この筋書きは十分に繰り返し起きるので、既定の仮説としてはっきり言葉にしておく価値があります。アプリケーションが遅く、そのうえデータベースが忙しいのなら、原因はほぼ必ず、ごく少数の特定のクエリであって、処理能力全体の不足ではありません。そしてサーバーを大きくする対処は、テーブルがふたたび育つのに必要な時間のぶんだけ、問題を覆い隠してくれ...
エンティティSEOは、多くの最適化アドバイスが今も見落としている一つの事実から始まります。検索エンジンはずっと以前に文字列の照合をやめました。いま照合しているのは「モノ」です。ページはある語句を含んでいるかどうかで評価されるのではなく、その語句の背後にある概念について書かれたページだとシステムが信じているかどうか、そしてその概念が何であるかについてシステムがどれだけ確信を持てているかで評価されます。 この区別が、キーワードの繰り返しが効くのか、それともまったく何も動かさないのかを決めます。文字列を照合するシステムでは、繰り返しはシグナルでした。エンティティを照合するシステムでは、繰り返しは単なるノイズです。実際に順位や引用を動かすの...